5カ年計画遂行の鍵となる今年を輝かしく締めくくり、次の段階の闘争へと確信をもって突入するためには、機械工業部門で計画規律を徹底的に守り機械製品生産を増やすことが必須である。

ここで特に重視すべき問題がある。

計画実行の全過程を品質向上活動と密接に結び付けることによって、人民経済の全般的発展を促すことに実質的に資する機械設備と部品を作り出すことである。

金正恩同志はつぎのように述べた。

「機械工業は経済発展と技術進歩の基礎です」

党の構想を実践的な成果で体する忠誠の一心を抱いて、今年に入り各地の機械製作拠点の活動家と労働者階級は、連日激烈な創造闘争を展開して、経済全般の生産正常化と整備・補強計画の実行に活力を加えた。

安州ポンプ工場をはじめとする多くの単位では、各種の灌漑工事用の設備と資材を正確に生産・供給し、重要工業部門の整備・補強に必要不可欠な機械製品の生産計画も責任をもって完遂した。

金星トラクター工場をはじめ多くの単位で多くの農業機械および営農用の部品を農村に送ったことで、穀物生産目標達成のための闘争に立ち上がった農業勤労者の信念と勇気を盛り立てたこともまた、刮目に値する成果である。

より肯定的なことは、人民経済計画の実行に接する機械工場、企業所の活動家と労働者の心構えと仕事ぶりがはっきりと変化する中、機械製品の質を向上させるための活動が日を追うごとに深化している点である。

各単位の実態をその実例として挙げることができる。

今年大安重機械連合企業所では、世界的な発展趨勢に即しながらも能率的な機械設備を作り出すための現代化計画を大胆に立て、その段階別目標を達成する過程に、従来には考えることすらできなかった複数の大型設備を技術改造するなど、製品の品質向上で意味ある前進を成し遂げている。

各種の農機械を質的指標通り作り出した楽園機械総合企業所と、営農用ベアリングなどの質を高めるために各方面で努力した良策ベアリング工場をはじめ、多くの単位の活動家と労働者も、生産物の品質向上を自らの単位の運命にかかわる死活問題と推し頑強に実践して、よい結果を成し遂げている。

もちろん、これらの動きが党の意図に合致した実のある結果を出すには、克服すべき偏向も一部ある。しかし品質向上を常に優先視し一貫して努める姿勢と立場は見習うべきであり、そのような過程が繰り返されるほど機械製品の性能は絶えず高まり、人民経済の主体化、現代化のレベルも絶えず向上することであろう。

しかし、すべての単位の実態がみなそうなのではない。

最近ある単位では、重要対象に送る設備生産計画を期日内に遂行したが、品質検査の段階で一連の欠点が生じ、作業のやり直しをしなければならなかった。

またある単位では、今でも不利な生産条件を並べて、機械製品生産に必要不可欠な部品の品質を高められず、関連単位の発展に支障をきたしている。

はては、同じ種類の資材でまったく同じ設備や部品を作りながらも、質の面で格差が生じているかと思えば、部分的であるが、コストが少なく作るのが簡単な製品を大量生産したり、技術者、技能工が足りず生産物の品質向上で苦労している単位がなくはない。

このような単位の活動家と生産者は考えてみなければならない。

こんにち科学技術の急速な発展とともに、人々の物質・文化生活の領域においても大きな変化が起こっている。そのような中、多くの企業体がさまざまな形態の先端化した製品の開発に積極的に飛び込んであり、それだけ高度に精密化され、能率的な機械製品に対するユーザーの需要も急増している。

このような現実に顔を背け、精密度と作業能率が低く大した需要もない機械設備を手当たり次第に作って生産数を埋めることに汲々とするなら、人的・物的資源を浪費するばかりで、いつまで経っても機械工業を開発創造型の工業へと方向転換させることができない。

まして重大なことは、このような偏向が持続するほど、人々の頭の中に他人への依存心が生じうるということである。

機械工場・企業所の活動家は、計画規律という概念には生産数と共に質の保証が不可分の関係で含まれることをあらためて自覚すべきである。要するに、機械製品の質を高めらずしていくら多くの生産物を作ろうとも、それが人民経済全般の生産の活性化につながることはない。

機械工場におけるの品質向上のレベルは即ち、国家発展の新たな地平をめざす人民経済のすべての部門と単位の前進の歩幅であり、スピードでもあると言える。

機械工業部門の活動家と党員・勤労者はこれを肝に銘じ、現代的で能率的な機械製品をより多く、より良く作り出すうえで、受け持った責任と本分を全うすべきであろう。(了)

本社記者チョ・グァンソン

本社記者チョ・グァンソン